塾講師時代

塾講時代は悪夢だった。



自分に教務の才能は無かった。人事は俺のことをベタ褒めしてくれたりとかしたが、正直この業界人手が足りないだけだった。

研修はあってないようなものだった。給与も低かった。

この仕事の先に、何の未来もないように思えた。

人と関わる仕事なんか俺には向いていなかった。俺は孤独に何かをクリエイトしていたかった。

毎日が地獄だった。 生徒に関心を持ち、一人一人を心配し、面倒を見る、そんなことを業務として行うにしては俺はあまりにも利己的すぎたのだ。


俺は自分を主張するタイプだった。


俺には才能がなかった。


俺はきっと色んな人を傷つけた。


でも俺はいまでもこうやって社会人やってる





自分に好意を持ってくれる生徒たちは好きだったし、今でもよく覚えてる。

でも自分を侮辱した生徒のことは今でも許すことは難しい。


そこが俺の教師としての致命的な限界だった気がする。


俺は冷たい人間だった