侵略イカ娘

侵略イカ娘 を、Hulu経由で一通り見た。 それで、二期の12話でイカ娘と次女(栄子)が喧嘩するんだけど、そこで思ったこと。


今回の物語の骨子をまとめてみる。

(1)イカ娘と栄子が喧嘩をする(トラブルissue)
(2)お互いに和解するべきという客観的目標を持っている(milestone)
(3)(2)の内在的目的が段階的に明示されている(gradual revelation)
(4)大きな外圧がイカ娘に降り掛かる(Motive/Action)
(5)栄子の行動原理を引き出し、最終的に(1)を回収する(resolution)


本来読者目線ではこの二人は親和性を関係において保つ、ということが期待されており、こういったいわゆる「理想」だとか「モラル」の最大公約数(Common Sense)がmilestone(目的)となる。

何か欠けたものを補完する、という分析はどこか的外れであり、単純に issueを作ってそれを回収していく、というゲームに過ぎない。ただ、ギャク系の場合はキャラクターは文学的心理学的に「掘り下げる」ことは第一義的な目的とはしておらず、一つの「ベクトル(嗜好性・目的)」がしっかりしていればよい。


scale(スカラ) → 食べ物の好き嫌い(海老が好き、とか)
vector( a * scale) → イカちゃん大好き私のものにしたい


このスカラ及びベクトルと、それに対する対象キャラの反応が、主なキャラクター構成の要素になる。


イカちゃんを独り占めしたい( Vector)
イカ娘はうざいと思っている(scale(IKA)) ぶん殴る(Vector.response(IKA))



そして、これらの各メソッドと型、変数に対して、これらをうまく利用して

ノードを駆使し、いかにゲームを作り(Game.contains.milestone) それを回収して(結)いくかが問題となる



本日はこれまで



(追記:もちろんネタとかネタの面白さ、発想の面白さ、その他いろんな部分で差別化が起こるし、僕は物語という構造だけに焦点を当ててわかったような断言をするつもりは毛頭ない。ただ、ある程度ストーリーに論理性をもたせるための一助にはなるはずである。)